南方熊楠
『クマグスの森』展



ある日 こんなメールが届いた・・・


    Date: Fri, 21 Dec 2007 18:42:31 +0900
    Subject: 暮れのあれこれ
    From: "&T'sDESIGN"

      このところヒマで、美術館や画廊巡りばっかし。14日は竹橋の国立近代美術館 での「日本彫刻の近代」展を、18日は、銀座グラフィックギャラリーなど。
      明日から3連休で、外苑前のワタリウム美術館での「南方熊楠の見た夢」展でも 行こうかなと思っています。(雨だったらヤメ)

    From: Jin Igarashi
    Date: Sat, 22 Dec 2007 15:31:41 +0900
    Subject: Re: 暮れのあれこれ

       「南方熊楠」出ました。生誕記念でしょうか、しばらく前はコミックにもな り去年は確か上野で、今年もいろいろな場所で開催されているようですね。
      わたしも、一時期伝記などから読み始めてアコガレていたことがありました。
       神童時代の奇行、柳田国男との確執話とか、旅芸人との中南米放浪から オックスフォード博物館(ママ)、館員を殴りつけてクビ、ひと晩で 書き上げたという巻紙に書いた長大細密履歴書話、天皇に差し上げた標本は マッチ箱(ママ)に入っていたとかとか。

    Date: Fri, 28 Dec 2007 10:42:12 +0900
    Subject: 今年もあとわずか
    From: "&T'sDESIGN"

      HK、南方熊楠展(外苑前:ワタリウム美術館)の 切符が手に入りました。
      1枚だけですがお送りしようと思いますが、家のほうが いいでしょうか?
      本日、(もう年末休業に突入?)レスがなければ恵比寿 のほうに送っておきます。

    Date: Fri, 28 Dec 2007 11:09:32 +0900
    Subject: Re: 今年もあとわずか・納会
    From: Jin Igarashi

       当方は、本日納会ですが、会社も個人も年末準備進捗率0%状態です。 明日も会社でぼーっとしていることでしょう。

       切符の件、ありがとうございます。そのような↑状態ですので、恵比寿のほ うでお願いします。

    Date: Mon, 31 Dec 2007 12:44:33 +0900
    Subject: Re: 暮れのあれこれ・「クマグスの森展」入館券拝受
    From: Jin Igarashi

       本日、「クマグスの森展」入館ご招待券を拝受いたしました。
       関連記事まで同封していただき、ありがとうございました。

       わたしの記憶も、当たらずとも遠からず(^^;

      >>天皇に差し上げた標本はマッチ箱に入っていたとかとか。

       これは、「キャラメル箱」と書いてありますね
       文化は全く同じ形では伝播しないのです、間違った伝承にはそれぞれ理由が あるのです。わたしの奥会津の経験とミナカタ民俗学があいまって、ついつい 「検便」のマッチ箱になってしまったのかもしれませんね。←嘘つけ!


でかけてみた・・・


    Date: Sat, 19 Jan 2008 21:12:17 +0900
    Subject: 行ってきました「クマグスの森」展
    From: Jin Igarashi

       先日は、『クマグスの森』展の入場券のご恵送をありがとうございました。
      立ち向かうにはあまりにも大き(偉大)すぎるので、けたぐり技です(^^;


■南方熊楠と白虎隊について■
 『クマグスの森』展−酔眼南方曼陀羅賛歌−


 08年1月15日に、読み終えた本が中村彰彦氏著「白虎隊」文春新書であ った。白虎隊は全員飯盛山で自刃して、生き残ったのが飯沼貞吉氏だけと語ら れていたが、白虎隊には市中(一番、二番)隊、寄合組(一番、二番)隊、足 軽隊とで都合五つの隊があり十五歳から十七歳で編成された350名ほどの人 がいたことが分かってきた。また、十五歳以下の子供でも篭城前後には白虎隊 に編成された者もいる。これらの広義の意味の「白虎隊の生き残り」は、明治 時代に逆境をバネとして活躍した人も沢山いる。

 例えば山川健次郎はのちに東京帝大、京都帝大、九州帝大総長を歴任して、 「白虎隊総長」と渾名(あだな)された。斗南の地で艱難辛苦の苦労をして陸 軍大将となった柴五郎の兄、柴四朗は東海散士と号して政治小説『佳人乃奇遇』 を発表して一躍ベストセラー作家となり、明治45年には衆議院議員ともなる。 他にも、赤羽四郎(スペイン公使)、高木盛之輔(釧路、甲府、山形検事正) と枚挙にはいとまが無いのである。

 ということごとがまだ短期記憶に残っていた。柴五郎の手記は読んだことが あるが、東海散士の『佳人乃奇遇』というのは読んだこともない。

 08年1月19日の昼下がりである。その『佳人乃奇遇』という本の実物に 出会ってしまった。それは神宮前3丁目のワタリウム美術館の4階での出来事 であった。これを遭遇といわずして、、

    説明板にはこうある。
    また、世界中の非抑圧民族の連帯を訴えた東海散士の「佳人乃境遇」を読 み、その中の「一尺の我威を日本内に奪うよりは一寸の国権を外国人に向 けて振るえとありしを見て感激し」(上松蓊(うえまつしげる)宛書簡一 九一八年三月二十七日)たという。
     世界を自分の目で見たいという熊楠の願望は大きく、一八八六年十二月、 十九歳の時に熊楠は横浜から、、、、、

    『クマグスの森 南方熊楠の見た宇宙』(P.15)より、
    (「非抑圧(ママ)」は、「被抑圧」ではないのかしらんと思うが、、、)

 OT氏からいただいた入場券を持って『クマグスの森』展を見に行ったので ある。

 人(クマグス)もし、人(東海散士)に会はざれば、、、と思うのである。
これは、そのまま、人(五十嵐)もし、人(OT氏)に会はざれば、、と敷衍 してしまうのである。このことを南方マンダラは説明していたのではないか。

    「前後左右上下、いずれの方よりも事理が透徹して、この宇宙を成す。そ の数無尽なり。故にどこ一つとりても、それを敷行追求するときは、いか なることも見出し、いかなることをもなしうるようになっておる」

 とある。つまり、「もし、会はざれば」ではなく、「会を成し」うるように なっておるのです。

 ・ ・ ・

 その時に書いた礼状(メール)に間違いがあるのに気づいた。
曰く、「大英博物館」を「オックスフォード博物館」と書いてしまった。
曰く、「キャラメル箱」を「マッチ箱」と書いてしまった。

 後は大体あっている。
 しかしですね、昭和天皇に進呈したというキャラメル箱ですが、わたしは写 真でしか見たことが無かったので、マッチ箱と勘違いした。実物の標本箱には マッチ箱もあったので少し安心したが、あんなに大きいキャラメル箱かい!テ ィッシュ箱の2倍はある!昭和4年のことですよ、わたしは昭和30年代にな ってもそんな大きなキャラメル箱はクリスマスでも買ってもらったことも無い ぞ!ぐすっ。
 柳田国男との確執のことも、よーーく分かった。大体が、柳田国男は公務員 の出であり、後期には殆ど女子供を相手にした著作が多かったのではないか。

 そうそうたる関連企画では、大好きな松岡正剛先生も出張っていらっしゃっ たではないか。わたしは抵抗無いが、少しアカデミック過ぎないか?

 出口で展覧会の本かと思って、『クマグスの森 南方熊楠の見た宇宙』を購 入した。戻ってから眺めたら、新潮社のとんぼの本だった。少し残念。

 腰巻一枚の、裸の写真(林中裸像)は、以前にも本で見ていた。わたしは、 会場にその写真を実物で再現して展示して欲しかった、、、と強く思った。そ こに、観光地風の顔だけ出す記念写真とか企画は出来ないのかネ。
 アカデミックなので、ワタリウム美術館としてはそういうことは出来ない、 というのなら、会場の外の歩道橋にでも、立て掛けて欲しかったぞ。

                    /倣熊楠体型五十嵐


※メール送付時の、誤字脱字は一部校正(構成)しました。
(Copyright : Japan Intelligence Network / &T'sDESIGN)