恵比壽塵報(略称/恵比塵☆YEBIJIN)
YEBIsu_Journal Ironical News columns : Japan Intelligence Network
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[09/01/22]
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■[恵比壽塵報]49号:予断偏見よみうり大新聞
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 恵比壽塵報では、29号で「『会津身不知(みしらず)柿』」ブランド」と して、柿の記事を書き、ふるさと会津を全国に喧伝した。
 29号では、福島民友新聞社のWebニュースを引用させていただいて、 「『会津身不知(みしらず)柿』が、初めて海外進出」記事を紹介したが、会 津みしらず柿は昭和3年から献上を始め、戦時中には一度途絶えているが開始 以来80年の歴史を持つ古豪ブランドでもあります。この情報も、おらほの福 島民友新聞社の記事から得た情報である。戦時中に途絶えている期間は、鎌倉 の渡部氏宅の方面に闇で流れていたらしい。この情報は恵比壽塵報の独自取材 によります。

 さて、ふるさとを福島県まで広くすると、果物王国福島県には「あんぽ柿」 という干し(つるし干し)柿がある。この柿も献上柿である。伊達市と「JA 伊達みらい」が昨年から献上を始めたもので、以来2年の歴史を持つ。公平中 立を矜持する各新聞社は、2年の歴史も80年の歴史も同様に扱い、「『会津 身不知(みしらず)柿』の献上行事」と同じく風物詩扱い記事で掲載している。

 1月22日の、県内新聞社のWeb記事のタイトルを一覧してみる。

 福島民友新聞 「献上あんぽ柿」を箱詰め 伊達の厳選18箱が皇室へ
 http://www.minyu−net.com/news/topic/0122/topic1.html
 福島民報新聞 あんぽ柿を皇室献上 伊達で箱詰め
 http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&mode=0&classId=0&blockId=2812662&newsMode=article
 読売(福島) 伊達の里から献上柿
 http://www.yomiuri.co.jp/e−japan/fukushima/news/20090121−OYT8T01101.htm

 記事本文内で、一番詳しく紹介している福島民友記事では、「収穫期に好天 に恵まれ」たこと、「柿の熟度や乾燥の具合も良く甘さも強い」と献上柿に限 らず、あんぽ柿全体のことと昨年の天気事情までに及んでいる。また、献上の きっかけとなった由来についても載せている。読者に取っては、うれしいおま け付きの情報である。来年の「福島県検定」試験に出題されるかも知れない。 ここは、チェキラ!。

 ところが、読売新聞は、全国版でもニュースとして掲載している。ローカル 支局「読売(福島)版」発を転載しているのかとみたが、なんともタイトルが 大時代がかっているのである。読売新聞全国版の記事タイトルはこうだ。

 皇室に傷モノは献上できぬ…「あんぽ柿」念入りに箱詰め
  http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090122-OYT1T00511.htm
 これでは、風物記事ではなく時局記事と勘違いしないか?
 記事本文内に「傷モノ」について書いてあるかを調べてみた。

    白手袋をはめたJA伊達みらい職員が、あめ色の果肉に傷がな いかどうかなどを1個ずつ確認した。
    (読売新聞全国版

 本文中では「傷がないかどうかなど」が、タイトルでは「傷モノは献上でき ぬ」と、いきなり文語体で、傷があったら切腹モノぢゃとなるのである。恵比 塵記者も独自の判断で毀誉褒貶(きよほうへん)タイトルを捏造することもあ るが、これには魂消(たまげ)た。
 では元記事となったであろう(と想像される)読売(福島)の当該部分を引 いてみる。

    JA伊達みらいの職員ら4人が、白手袋をはめ、箱詰めされた 柿の状態を一つずつ確認した。
    (読売新聞福島支局版
 「傷」の「き」の字も無いのである。読売新聞全国版、なんで、そうなるの?!

 この文章でもう一つ気付くことがある。恵比塵記者は毎日毎日が勉強である。
 全国版では、題名は文語体なれども「1個ずつ確認した。」などと書いてい る。堅いのである。福島支局版は「一つずつ確認した。」とある。現地で実際 に取材した記者の記事にはやさしさも感じるではないか。全国版筆記(転記流 用)記者君、一度ふくしまにでかけて、直接(じか)に伊達の人々の心に触れ あってから、書いてみたまへ。(恵比塵モナー、ドキッ)

 取材された人の会話体のコメントの後によく付く「と、××していた」と書 かれるおざなり文章部分にも違いがでている。

    JA伊達みらいの大橋信夫・代表理事組合長は
    「昨年の献上で、また送ってほしいと言っていただけた。今後も 献上を続けたい」と話していた
    (読売新聞福島支局版)

    JA伊達みらいの大橋信夫代表理事組合長は
    「昨年の献上で、また送ってほしいと言っていただけた。今後も 続けたい」と意気込んでいた
    (読売新聞全国版)

 淡々と話しただけの記事が本社の筆にかかると、《と意気込んでいた。》こ とになってしまうのである。

 ・ ・ ・

 記事によると、これらの行事は21日に行なわれ、本号発行日の「22日に は皇室に届くという。(福島民報)」という。

 皇室献上品受領預所様へ、
 ということで「傷モノ」が入っているとすれば、その傷は生産地由来の傷で は無いことは読売新聞全国版記事(きず)で証明されたことになります。もし も万が一、傷モノありとも、伊達モノをお叱りになりませぬように一筆御断り 置き候。

 訂正:「万が一」と表現しましたが、実際には「二百十六が一」です。 (12個入り、18箱 = 216)

 完璧原稿のため、公開時の変更、改竄はありません。
 09/11/27:誤字訂正しました。
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一部に苦味の混じる表現がありますがそれは風味です。毒ではありませんので、そのままご賞味下さい(笑)