恵比壽塵報(略称/恵比塵☆YEBIJIN)
YEBIsu_Journal Ironical News columns : Japan Intelligence Network
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[09/02/02]
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■[恵比壽塵報]51号:わんこいん考現学
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 一昨年あたりから、「猫鍋」というのが流行っています。
 これは、なぜか子猫は小さな器に入りたがる習性があるらしく、洗面器や鍋 などに身体を丸めて入って喜んでいるのです。
 都会の猫はかわいそうです。本当は鍋になどは入りたくないのです。マタタ ビで作った笊(ザル)やハケゴに入って日向ぼっこをするのが大好きなのです。  都会の猫は仕方なく土鍋などに入っているのです。
 あるときある人が、その鍋に入った子猫の写真を公開したところ、「猫鍋」 という名前がついて、ペット好きにとっては静かな大ブームが起こり、写真集 なども発売されるようになりました。

 こういう事を知らない若い女性があるときあるところにいました。その女性 はさる会社の社員で、忘年会の幹事をしていました。その時はアンケート投票 でテーブルごとに違った鍋を趣向するということでした。
 筆者は、「猫鍋」と答えました。一緒に複数回答で、「湯豆腐」「兎の骨付 き鍋」「熊鍋」「デーコ鍋」などと並べたものですから、その若い女性は「猫 鍋」を本当に鍋で猫を食べるものと思い込み、冗談にもほどがあると思ったこ とだったのでしょう。
 そのしばらく後に、「猫鍋」がブームとなったのです。その頃には、その若 い女性も少しだけ若さの残る女性になっていました。あるとき、その少しだけ 若さの残る女性は、「『猫鍋』の意味がわかりました〜♪」といったものでし た。しかししばらく前の若い女性の季節には、「テメー!この糞オヤジ!」と 思っていたであろう事は想像に難くない。いまさら遅いのである。若気の至り の行状は、こうしてオジさんに暴露されてしまうことになるのである。

 猫が鍋の中にいる、「ニャンコin鍋」のはなしは前フリである。
 実は「犬鍋」、「ワンコin鍋」のはなしである。いや、違う、違う、「犬 鍋」では大中華国では当たり前なので、筆者はここで国際文化摩擦問題を起こ したくない。

 はい、ワンコインのはなしであります。「One Coin」「硬貨一枚」 のはなし。

 亜米利加に端を発したリーマンショックから、2008年の冬は日に日に不 況感は増していった。その影響がついに首都圏恵比寿の移動弁当販売業にまで 及んできたのである。筆者は毎日の昼食はほとんど弁当である。この弁当は、 (筆者より)若い(筆者より)気の付く女性の社員に近所から買ってきてもら う。毎日弁当代はワンコイン、つまり、五百円である。(筆者より)若い(筆 者より)気の付く女性の社員は、いつも行く移動弁当販売店の店員ともなじみ なので、時々はオカズをパックでおまけしてもらったりしている(らしい)。

 クリスマスも近くなった頃である。その五百円弁当が「原価高騰のおり、来 年から530円」にしますというのである。うわっ、千円では1回分の弁当し か買えなくなってしまうのだ。今までは毎日ワンペーパー(千円)を渡してワ ンコイン(五百円)のお釣を貰っていたが、いくら(筆者より)若くて(筆者 より)気が付いて聡明(おまけ!)な女性の社員でも、毎日毎日セブンコイン ズ(430円)を用意するのは煩雑である。「面倒だから、お釣はいらないよ」 とついつい言ってしまったらどうしよう、と毎日が心配になって仕事が手につ かなくなってしまうかもしれない。では、どうするか。

 数日の熟慮の結果、これからは少し大きなワンペーパー(五千円とか)を渡 しておいて、使い切ったらまたワンペーパーを補填する形態に変更することに したのである。すばらしい合理化の断行である。

 が、まてよ、と恵比壽塵報記者は思った。弁当の販売時間帯はほぼ2時間程 度なのである。販売員のほうも今まではワンコインハンドリングでよかったの が、セブンコインズハンドリングになるのである。処理量が7倍に増えるので ある。いや7倍以上の処理量になったり、一部足し算引き算能力も必要になる のである。「1000円で430円お釣り」「1030円で500円お釣り」 「600円で、えーと、70円お釣り」「530円丁度?リズムが狂って弁当 落としてしまったよ(泣)」等々。果たして、その弁当店の販売員は十円とか 百円という金種が存在することも知っているのだろうか。
 ここで、2時間ほど集中してしまったら、後の22時間はフラフラになって しまうのではなかろうか。それなら、回数券とか、少し違う知恵で手を打って くるのではないかと想像したのである。恵比壽塵報が開発した弁当購入依頼シ ステムから敷衍すれば弁当販売業でも通用するビジネスモデルは構築できるの ではないか。

 こうして、あさましかりつる2008年も暮れ、2009年が明けた。

 そして、値上げ予定日から1ヶ月が過ぎた。が、しかし、弁当の値段は五百 円のままである。一つの理由は近所の同業者の様子見もあるらしい。しかし、 様子見をしているのであれば、ご近所の同業者で相談すれば、一律値上げはい とも簡単なはずである。値上げにより購入者が減るかもしれないが、それはこ こでは言及しない。

 恵比壽塵報の思考の勝利である。ワンコインであることというのは、短時間 集中販売業にとっては、リーマンショックよりも重大事なのである。ワンコイ ンの力!マスコミも一律右ならえの論評ではなく、こういうところに目をつけ る力を養って欲しいものである。

 この恵比壽塵報独自論によれば、ワンコインの次はワンペーパーとなること になる。弁当が千円、、、!さて、どうしたものか、、、。

 ワンコイン、恐るべし、なのである。

09/04/11語句一部改訂。
09/04/26一部推敲改訂。
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