恵比壽塵報(略称/恵比塵☆YEBIJIN)
YEBIsu Journal Ironical News columns : Japan Intelligence Network
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[09/04/25]
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■[恵比壽塵報]70号:丸ビルイベントホールに唄が流れる
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 東京駅前、丸の内では21日より「丸の内フラワーウィークス2009」と いうイベントが開催されている。26日まで開催中。

 そのメイン開場となっている、日本国首都圏は大東京の丸ビルのエントラン スホール(イベントホール)に、奥会津のフォークソングが流れたのである。

 《うちあけてくれ》

 久しぶり(数年ぶりか)に東京駅前の丸の内を歩いた。以前の「丸ビル」は とうの昔に建て替えられて、一帯は一大商業空間となっているということは知 ってはいたが、駅前に立って林立するビル群を見上げると覚えていたはずの、 地理感覚が役に立たなくなっていた。首都圏在住者の恵比塵記者はほとんどお のぼりさん状態で、ビルの警備員に尋ねながら歩いている始末である。  東京駅駅舎がミニチュアに見える。壁面の時計盤が取り外されて白い円形だ けになっているのはもの悲しい。隣は中央郵便局か、ここの時計盤も取り外さ れている。携帯も時計も携帯しない筆者は、時間もわからない黄昏空間でまる で「さまよえるオランダじん」と化してしまうのである。

 その会場では、前日からご来丸(丸の内にいらっしゃる)されていた奥会津 昭和村のカスミ草生産農業家の菅家博昭氏は、「『花を見る』人々の行動」を 見ていた。丸ビルでマンウォッチングをしていたのである。昔々、旧丸ビルで も昼時の人々を観察して、「出てくるわ出てくるわ」なんとかかんとかと書い た詩人がいた。確か、中原中也ではなかったか。ファーブル、中原中也、観察 する人は詩人なのである。そして、二代目丸ビルを観察していた菅家博昭氏も 詩人であり、生活者としてのフォークシンガーでもあるのである。

 その「詩人でもある観察者の菅家博昭氏」を観察に出掛けたのである。

 メイン会場には小さなステージが設けられている。一日数回テーマごとのセ ミナー、講演、生け花デモンストレーションなどがある。おりしも、その日 (23日)は、MPSという生花認証団体に所属するグループの中から、生産 者がMPSについての解説をするという講演があったのである。

 《ふるさと5月》

 目的の講演は6時半からである。2箇所のビルをひととおりぐるりと回り、 しばらく外の歩道を飾る、ずらりと並んだ藤の花の展示を眺める。ベンチに坐 る。風は東京駅から皇居の方向に吹いている。少し強い風である。暗くなって ライトアップされた藤の花が、一斉に揺れる。確かに写真を撮る人が多い。藤 の花を背にして記念写真を撮っている、はい、そこの人邪魔です。いやそんな 事は言わない。花の前では、人はやさしくなれる。きいた風なセリフでもある。

 なんどか入ったメイン会場に、もう一度入る。と、去年の11月に神田すず らん通りで出会った人がいる。人の流れから少し離れたところで会場全体を見 渡している姿勢である。あの人は、、、菅家博昭さんである。わたしはラッキ ーである。誰か関係者と立ち話でもしていらっしゃったら、わたしはおそらく 目で挨拶だけをしてすれ違っていたであろう。のこのこと出掛けたりはするが、 ひとみしりなのである。ほんとだってば、どなたかうなづいてください。

 近寄る、、
 J:「や、どうも」
 K:「こんにちは」
 J:「勉強しに来ました」
 二人で、会場の方を向く姿勢となる。
 J:「すごいですね」こんな事しか言えないのである。
 K:「恵比壽塵報は、」と、カンケさんの方から話題を振り向けてくれた。

 ふるさとで5月の水芭蕉まつりが今年は中止になった話や、55歳で亡くな られた方の話などをする。

 ブログで、今回はギターを持ち歩いているとの記述があったので、ひょっと してとは思いながら、「唄うんですか」と尋ねてみると、「そのつもりです」 とおっしゃる。なんとわたしはラッキーなのである。一般のセミナー受講者と して講演を聴いてみようと思いたってここまで来たのである。カンケさんの生 歌(なまうた)を聴こうと思って来たわけではない。セミナーの案内にも、歌 付きともミニコンサートなどとも書いていないのである。いや、わたしは怒っ ているのではない。感激しているのである。

 《たいせつなもの》

 ただ、ギター持込と自作フォークを唄う予定というのは、MPSブースの展 示者には言ってあるが、ホールの貸出者(丸ビル)と「丸の内フラワーウィー クス2009」全体の主催者には説明していないというのである。つまり、事 前に案内すると、断わられる可能性がある事を承知での行動(演奏)予定なの である。

 勿論、セミナーの持ち時間30分を全部唄にするつもりはない。その上で、 「途中で演奏と唄は中断されるかもしれない」ので、一曲唄えるかどうかは判 らないが、中断されたら準備してきたプロジェクターで時間一杯生産者として のMPSを語る予定なのである。「中断されたので止めます!」ではない、次 の手を含めて勿論準備万端。フォークの心意気はこうでなくちゃいけない。カ ンケさん、カッコいいよ。わたしはわたしで、もしも中断されたら、「中断す るな〜」と中断判断者にブーイングする心の準備までしてしまった。

 そして、その開演までの緊張した時間を、「せっかくですから」とおっしゃ ってわたし一人のために!、お奨めのブースを巡りながら説明してくださるの である。

 そして、セミナー開始時間となった。
 まずは、《うちあけてくれ》を唄う。
 この唄は、リゾート法に巻き込まれそうになって、いなかは狂騒状態となっ た頃に役場の嘱託としてしていた遺跡調査の仕事を降ろされても、反対し続け た頃に作った唄である。その時代に発信したメッセージ(歌詞)は、今もそし てこれからも変わらないのである。カンケさんがステージでこの様に説明され た訳ではない、わたしの心のフラグメントが、カシン、カシャンカシャンと組 立てを始めたのである。

 組立てあがるそのモノは、おそらくカンケさんの組み立てているモノとは微 妙に、いや多くの部分で違っているかもしれない。
 わたしのフラグメントは、その唄にそそのかされて、涙腺方面関係をも刺激 する針も装備してしまったのである。筆者は「恵比塵の本分」を忘れて、つく づく思ったものである。「やれやれ、一人で来て良かった、、、」

 そして、《ふるさと5月》、《たいせつなもの》と、予定されていた全3曲 は無事に演奏されたのである。

 おわりに

 セミナーの内容は、ここでは「よかった」としか書かない。A6版ノートに 時々メモをとった。これは、わたしの《たいせつなもの》となるのであろう。

 途中の《》のサブタイトルは、本文とは直接の関係はあまり(ほとんど)無 く、カンケさんの作詞作曲の曲名です。

 大きな事実誤認は、ないとは思いますが、もしありましたら失礼の段お詫び 致します。その場合にはフィクションとしてお読みください(((^^;  また、演奏許可の件については、主催者の許可条項に記載されていたのかど うかの事実は恵比壽塵報では確認しておりません。この件で、結果黙認してく れたのに、余計な事を書いてしまって、と、お思いになられる当事者関係者が おられましたら、これもお詫びいたします。が、ここは恵比壽塵報のスクープ ということで、どうぞ、笑って許してくださいませ。

同一人物の固有名詞の表記相違は、意図したこだわりです。

・ お ・ た ・ よ ・ り ・

(奥会津より支局)
    From: "kanke hiroaki"
    Date: Sun, 26 Apr 2009 02:58:01 +0900

    とてもよい記事です。ありがとうございました。菅家

    ご登場人物様より「お墨付き」のお便りをいただきました。
    ありがとうございます。ヒヤヒヤものです(((^^;  /恵比寿
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