恵比壽塵報(略称/恵比塵☆YEBIJIN)
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[09/10/02]
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■[恵比壽塵報]89号:『大岐の少年史・昭和四十年代』を読む
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 「これ、あげます」

 と手渡されたのは、A5判の110ページの本であった。

    書名:『大岐の少年史・昭和四十年代』
    副題:自分史(菅家博昭 小中学生編)
    著者:菅家博昭
    発行:自家版
    発行:1997年12月1日
    限定:200部発行

 博昭少年の小学校1年生からの作文と、日記と、その時代を鳥瞰する執筆時 のコメントである。昭和40年代(1960年代)奥会津昭和村には、小学校 が4校と、それらの分校があった。季節によっては分校のそのまた分校もある。 当然のことのように、複式学級だったり複々式学級であったりする。
 博昭少年は、喰丸小学校小野川分校の生徒であった。子供たちは、学校でも 学校外でも同い年の子供たちだけではなく、近所の兄弟を含めた年端のいかな い子供達とも一緒に遊んだ。中学時代は、漫画家になろうと決心してその時点 で既に分業スタイルによる漫画同人誌を発行している。

 菅家博昭氏が、高校生となって会津若松で生活し、周東一也先生に邂逅する 前、なかよしバンドを結成する以前の時代のことが書かれている。

 菅家博昭氏の森羅にわたる記憶力は、その前に不断の文字的(図形的)記録 活動の上に成り立っている事が判るのである。それらのコトバが音声表出(会 話)となり、また立ち返って、それらのコトバが文字表現(発表)としてたち 現れることにより、円錐螺旋構造となり、力学構造的にも螺旋が緩衝機能装置 となり、円錐はゆるぎない安定強度を持っているのである。

 発行は同氏が、交通事故で1年間の物理的な活動(行動)範囲を制限された 年のことである。そのことで自分を振り返ってみることになったのか。そして、 限定200部を製本された。前書きの言葉から想像するに、お見舞いに来て下 さった方、各地で心配されていらっしゃった方々への(ほぼ)快気の内祝いを 兼ねた発行(と配布)だったのだろうと思われる。

 書籍には、饅頭本(まんじゅうぼん)というカテゴリーがあるということは、 出久根達郎氏のエッセイ集などで知ったことである。これは、亡くなられた方 の遺作として葬儀、法事などで配られる本である。何故、饅頭というかという と、葬式饅頭代わりのような本だからである。

 製本発行(配布)時点では、無事に物理的活動が再開されるまでに立ち直ら れたが、恐らく執筆中は、「もしも体が動かせなくなったら、自分は文筆でで もなりわい(活動)が出来るだろうか」とかも頭の片隅にあったのではないか と思う。もっと、考えると、ひょっとして、菅家博昭氏はこの本を遺書になっ ても構わない覚悟で、残しておきたい事々を書かれたのかもしれないと思って しまうのである。

 この様に考えて、唸っていたのだが、
 よく読むと療養中に執筆したのではなかった。交通事故にあう2年前に既に 執筆していたのである。それを「入院中に編集校正した」とあった。

 恵比壽塵報、ついつい本旨以外で深読みをしてしまうのである。

 菅家博昭氏主宰の雑誌「会津学」は10年(号)継続されるという。現在第 5号(5年)である。それも生業(カスミ草)の一番の多忙時期である毎年8 月に発刊するという荒業である。そんな事は何のその、菅家博昭氏は14年前 から既に「会津学」を実践していたことが、この本、自分史『大岐の少年史・ 昭和四十年代』によって知れるのである。

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